セラピーを続けているうちに、
こんな気持ちが湧いてきたら…
転移について
心理セラピーを特定のセラピストと継続的に受けていると、クライエントさんがセラピストに対して、否定的な気持ちを持ち始め、それが次第に強くなりながら続く時があります。
例えば、セラピストが自分に対して怒っている、馬鹿にしていると感じたり、セラピストが自分を見放したり見捨てようとしていると感じたり、意図的に傷つけられたと感じたり、セラピストへ不信感を持ち、信頼できない気持ちになったりと。
このような時は、是非セラピストにその気持ちを伝えて、その気持ちについてセラピストと一緒に検討してみて下さい。
その気持ちは、転移と呼ばれる現象の可能性があるからです。
簡単に言うと、転移とは、過去の影響でそう感じているもので、あなたの生き辛さの大きな原因となっている要因です。
しかし、それはトラウマの影響による思い込みに過ぎず、現実はそうではないのです。
例えば本当に純粋の善意から微笑んで、あなたを援助しようとしている人を、転移が働くと、微笑みの下の鎧から剣がこちらを狙っているように感じたりします。
あなたがセラピストに対する否定的な気持ちを伝え、転移の可能性を相談すると、力量のあるセラピストは、その気持ちを大切に扱い、そこから深い癒しへと導く事が可能となります。
当相談室では、セラピストや、セッションに対するどのような気持ちも大切に受け止めていきます。