カウンセリングの創始者であるロジャーズの唱える無条件の愛(赦し)・肯定的な関心を当相談室では基礎に置きます。セラピストはクライエントさんの中のどのような部分に対しても無条件の愛或いは肯定的な関心を向けようと心がけます。
あなたが恥ずかしい、こんな自分ではいけない、罪悪感から自分を責めている時、そんな自分でいてもいいという雰囲気と共にセラピストはあなたを見守り、ケアーします。記憶から消えている過去のトラウマの恐怖だけが蘇り、混乱している時、セラピストは暖かくゆっくりと過去のあなたを癒そうとします。
心の中で傷ついたり、混乱したり、恐怖や強い不安に苦しんでいる部分に対して、セラピストは建設的な思いやり(専門用語ではセルフ・コンパッションといい、人を癒し成長させる力の一つです)を持って接していきます。
このようなかかわりの中で、クライエントさんも自分に対して、自然にセルフ・コンパッションを育んでいくと、辛さが少しずつ減っていきます。
使う技法は様々な技法を統合的に組み合わせて使っていきます。その際、必ずクライエントさんに説明をして、クライエントさんがやりたいと思わないものは使いません。このようにクライエントさんは自分の気持ちが尊重される経験をしていき、それはいい意味での自尊心、自己効力感に繋がっていきます。